話題になった本、「FACTFULNESS」(ファクトフルネス)をついに読み終えました~!!
スウェーデン出身の医師とその息子・義理の娘の3人で書いた本なのですが、ザックリ言うと「思い込みを捨ててデータ(事実)に基づいて世界を正しく見よう」という考えを提唱する本。
「思い込み」の妨げとなる10の障害を乗り越えるための知恵を紹介しています。
実際に私も読んでみて、あまりにも今の世界の状況を理解していなかったことに愕然としました。
昔を振り返って「あの頃は良かった」なんて言う老人をウザイな~と思っていた自分の見方もそのウザイ老人と大差なかったことに気づいたりw
世界は自分が思っているよりも進歩しているし、日本はもはやそれほどイケていない事実を突きつけられた本でした。
人間の知識はチンパンジー以下
まず本の冒頭に今の世界の貧困状況や医療レベルなどを問う3択の問題が13題出てきます。
今は子供が小さいのでめったに行けませんが昔は年に一度は海外旅行をして世界を知っているつもりだった私。
13題中ほとんどの問題は不正解でした(悲)
けど落ち込む必要はありません。
著者はこの問題を政界のトップや多国籍企業の役員など、高学歴かつ国際問題に興味がある人にも出してきたのですが、そのような優秀な方々でもほとんどの問題が不正解だったとのこと。
チンパンジーに同じ質問を出して3択の答えが書いたカードを選ばせても正解率は3分の1なので33%になります。
つまり我々人間の「世界の現状」についての知識なんてチンパンジー以下だということです。
優秀な知識人でも間違った回答をしてしまう理由はなぜか。
人間には「思い込み」があるせいです。
「昔は良かった」は事実ではない
例えばお年寄りが今の日本の現状を嘆いて「昔は良かった」と言ったりしますが、統計的には日本の犯罪は減少傾向です。
昔は今のようにマスコミやインターネットが普及していないので、凶悪犯罪があっても自分の耳に入ってこなかっただけで、件数としては現代よりも多かったのだとか。
あと、思い出は美化される傾向があるので実際は大したことなかったのに過ぎ去った過去は良く思えるものです。
私自身も多くの子供を見てきているわけでもないのに、「今時の子供はスレている」と勝手に思い込んでしまっていたことがあります。
我が子と手をつないで小学校の入学式に向かうときにすれ違った多くの在校生に笑顔で「おめでとうざいます」と声をかけられました。
入学式では六年生が一生懸命学校の素晴らしさを教えてくれました。
今の子はスレている子もいれば良い子も沢山いる。
良い子も悪い子もいるのは昔から変わらないのです。
いやむしろ、少年犯罪も大人の犯罪と同じく減少傾向です。
勝手な先入観は良くないなぁと痛感した瞬間でした。
日本の方が進んでいると思ったら大間違い
2019年に旅行したベトナムのダナンでも私のしていた大きな勘違いに気づかされました。
<関連記事>
「盗まれたらイヤだな」と思い、ベトナムにはスマホは持参しなかった私。
ダナンに着いて街中をGrab(グラブ)で走ってみたらビックリ。
スマホなんてみんな持っていましたw
私のを盗む必要なんて皆無でしたからww
最近コロナの影響で「Uber Eats」が日本でも話題になってきたけれど、ベトナムも「Grab Food」を利用して様々な飲食店の味を楽しむことができました。
勝手な先入観で日本の方が進んでいると思っていた私。
インターネットで何でも調べられる時代だけれど、現地に行ってみないと分からないことも沢山あるのだなぁと反省です。
そういえばもっと前にも「あれ?日本て遅れてる?」と思った出来事がありました。
それは15年ほど前に訪れた香港でのこと。
当時日本でもICカードの「Suica」で電車には乗れていましたが、香港では同じICカードで電車にもバスにも乗れていました。
異なる会社でも同じICカードで移動ができて、大変便利だな~と思った記憶があります。
今思えば日本は15年以上前から遅れていたのかw
この思い込み、コロナ禍にも当てはまる
「思い込み」によって世界を正しく見ていないのは、今のコロナ禍の世界の状況にも当てはまるな、と思いました。
というのも世界中の人々が「途上国」と思い込んでいた東南アジアの国々の方がよっぽどコロナをうまく抑え込んでいるな、という事実。
もしかしたら予防接種の効果など、アジア人の方が欧米人に比べて何かしらのコロナに対する耐性があるのかもしれませんが、それにしてもアプリでマスクがどこのお店で買えるか分かるようにしたり、軽症者をホテル療養にして病院の負担を減らしたり、ITやら頭を駆使してうまくコロナと付き合っていることに感心するし、そんな社会であることを羨ましく思います。
日本もITに力を入れないと本気でこのアジアの国々に追い抜かれるだろうなと思う今日この頃です。
<まとめ>
外国人が書く文章はちょっと独特で読んでいて疲れる部分もありますが、「なるほど」と思わせる点がいくつもあります。
マスコミは悪いニュースばかりを報道するので人間は悲観的になってしまいますが、実は世界は昔より良くなっているのです!
日本にも良いところはいっぱいあるので卑屈になる必要はありませんが、世界を正しい目で見て外国の方が優れているところは素直に受け入れて自国に取り入れていきたいですね!
興味のある方は読んでみてくださいね~♪
<あわせて読みたい>