子供のおねしょ。
正確には5~6歳を過ぎるとおねしょではなく「夜尿症」と呼ぶそうです...。
小学生にもなると子供にもプライドが出てくるのでなかなか他人には相談しづらい問題ではありますが、案外悩んでいる家庭は沢山あります。
少しでも皆さんの育児の参考になれば嬉しいです(#^.^#)
正確には5~6歳を過ぎるとおねしょではなく「夜尿症」と呼ぶそうです...。
我が子は小学生になっても夜尿があり、「そのうち治るだろう」と気楽に考えていたらあっという間に学年が上がっていきました。
高学年になると気になるのが林間学校や修学旅行などのお泊り行事。
夜尿をしても親は洗濯の手間が増えるだけですが、夜尿が心配で子供がお泊り行事に行きたくなくなるのは気の毒だ、と思い小学3年生の時に小児科に夜尿相談に行ってきました。
1年半の治療後、ほぼ完治しましたのでその過程をご紹介します。
私が行った小児科では「夜尿外来」という枠を設けているわけではなく、風邪で診察を受けるときと同じように小児科の窓口に行き、「子供の夜尿について相談したい。」と言いました。
まず最初に先生による問診(夜尿の頻度・一日の水分の取り方などのヒアリング)・血液検査・膀胱のエコーなど一連の検査をしました。
後日検査の結果を聞かされましたが幸い体に異常があるわけではなかったので、まずは薬物療法ではなく「生活習慣の改善」から治療に入ることになりました。
そして先生から夜尿の治療を開始するにあたり「3つの用意してほしいもの」について説明がありました。
→朝起きたときの尿量・日中に尿を貯める「がまん尿量」を量るため。
→何でも良いのですが、オムツの重さをスケールで測るときに汚れたオムツを直接スケールに載せるのは不衛生なので、オムツの受け皿にするため。
→朝、使用済オムツの重さを量って夜に出た尿量を計算するため。
我が家は①と②については100均で購入。
③のスケールは調理用のものを使用するのはさすがに気が引けたのでネットで最安値のものを購入しました。
小児科医から毎日夜尿記録をつけるように言われました。(用紙は小児科で貰えました。)
「がまん尿量」は学校から帰宅した後に自宅で尿を限界まで貯める訓練をして量ってください、と言われました。
膀胱に尿を貯められる量を増やすためです。
ちなみに正常ながまん尿量は小学1年生では150cc、2年生では200cc、3年生以上は250ccだそうです。
あくまで「放課後」の予定が無い時に実施します。
子供には学校では尿意に関係なく休み時間にトイレに行くように、と念を指しておきました。
「夜中に起きて排尿」はもし夜中に尿意を感じてトイレに行くことがあれば量ってくださいと言われました。
朝までぐっすり寝ていたらブランクで構わないそうです。
「翌朝の尿量」は起床してすぐに行ったトイレで量る。
「おむつ尿量」は使用後のおむつから使用前の重さを引いて計算。
「翌朝の尿量」と「おむつ尿量」を足したものが「一晩の尿量」になります。
水分は朝~昼はたっぷりとって、午後から多少控えめにし、夕方~寝るまでは100cc(夕飯は汁物も果物もカット)としました。
夕食後にデザートとして果物を欲しがるときもありましたが、その時は「明日の朝のお楽しみね。」と言って朝に食べるように工夫しました。
布団を汚されるからと敢えて夜中に子供を起こしてトイレに連れて行く保護者がいるそうですが、それでは夜尿の根本的な解決にはならないとのこと。
子供が充分な睡眠を取れないと夜間の尿量をコントロールする「抗利尿ホルモン」の分泌を妨げるので、夜中に起こすことは夜尿症には逆効果だそうです。
昼間のお漏らしはトイレに行くのをギリギリまで我慢した子供自身にも原因がありますが、夜尿に関しては子供に原因は無いそうです。
夜型の生活を続けて夜遅くに大量に水分を取る、などの間違った生活習慣さえしていなければ後は体の生理機能が未発達なだけなので、夜尿をしても決して子供を責めないでください、と言われました。
また頻繁に夜尿をされて保護者が洗濯を負担に感じてイライラしてしまうくらいなら夜寝るときはおむつでも構わない、とのこと。
昼間と違って「おむつのままでいるから夜尿が治らない。」というわけでは無いそうです。
我が子が初めて小児科に相談しに行った小学3年生当時の「がまん尿量」は130~170ccほどでしたが、徐々に貯められる量が増えていき1年半後には200~250ccは無理なく貯められるようになりました。
それとともに次第に夜尿をする回数も減ってきて、最近は一ケ月以上夜尿をしていません。
(夕方以降の水分制限はまだ続けています。)
我が家は最初からおむつを使用していたので、治療中の親のストレスは特にありませんでした。
子供はさすがに真夏の水分制限には不満を漏らしていたので小児科医に相談したところ、あまり厳密に水分制限をして夜中に熱中症になったら大変なので真夏は多少水分量を増やしても構わない、と言われました。
あとは早い時間にお風呂に入るのも効果的とのこと。
やはり入浴後はどうしても喉が渇くので、入浴を早めに済ませることで水分摂取の時間を前倒しにできます。
夜尿は年齢とともに自然軽快していく場合が多いそうですが、治療をすれば自然治癒よりも早く夜尿が治るというデータもあるとのこと。
慣れないお泊り行事に緊張して夜尿が復活してしまう可能性もゼロではありませんが、直前になって何も対策をしていないで後悔するより早めに対策しておいて良かったな、と思います。
高学年になると気になるのが林間学校や修学旅行などのお泊り行事。
夜尿をしても親は洗濯の手間が増えるだけですが、夜尿が心配で子供がお泊り行事に行きたくなくなるのは気の毒だ、と思い小学3年生の時に小児科に夜尿相談に行ってきました。
1年半の治療後、ほぼ完治しましたのでその過程をご紹介します。
最初に小児科でしたこと
私が行った小児科では「夜尿外来」という枠を設けているわけではなく、風邪で診察を受けるときと同じように小児科の窓口に行き、「子供の夜尿について相談したい。」と言いました。
まず最初に先生による問診(夜尿の頻度・一日の水分の取り方などのヒアリング)・血液検査・膀胱のエコーなど一連の検査をしました。
後日検査の結果を聞かされましたが幸い体に異常があるわけではなかったので、まずは薬物療法ではなく「生活習慣の改善」から治療に入ることになりました。
そして先生から夜尿の治療を開始するにあたり「3つの用意してほしいもの」について説明がありました。
①計量カップ
→朝起きたときの尿量・日中に尿を貯める「がまん尿量」を量るため。
②使用済オムツを載せるためのケース
→何でも良いのですが、オムツの重さをスケールで測るときに汚れたオムツを直接スケールに載せるのは不衛生なので、オムツの受け皿にするため。
③スケール
→朝、使用済オムツの重さを量って夜に出た尿量を計算するため。
我が家は①と②については100均で購入。
③のスケールは調理用のものを使用するのはさすがに気が引けたのでネットで最安値のものを購入しました。
毎日するように指導されたこと
①夜尿記録をつける。
小児科医から毎日夜尿記録をつけるように言われました。(用紙は小児科で貰えました。)
「がまん尿量」は学校から帰宅した後に自宅で尿を限界まで貯める訓練をして量ってください、と言われました。
膀胱に尿を貯められる量を増やすためです。
ちなみに正常ながまん尿量は小学1年生では150cc、2年生では200cc、3年生以上は250ccだそうです。
あくまで「放課後」の予定が無い時に実施します。
子供には学校では尿意に関係なく休み時間にトイレに行くように、と念を指しておきました。
「夜中に起きて排尿」はもし夜中に尿意を感じてトイレに行くことがあれば量ってくださいと言われました。
朝までぐっすり寝ていたらブランクで構わないそうです。
「翌朝の尿量」は起床してすぐに行ったトイレで量る。
「おむつ尿量」は使用後のおむつから使用前の重さを引いて計算。
「翌朝の尿量」と「おむつ尿量」を足したものが「一晩の尿量」になります。
②夕方以降の水分摂取量を100ccと厳しく制限
水分は朝~昼はたっぷりとって、午後から多少控えめにし、夕方~寝るまでは100cc(夕飯は汁物も果物もカット)としました。
夕食後にデザートとして果物を欲しがるときもありましたが、その時は「明日の朝のお楽しみね。」と言って朝に食べるように工夫しました。
やってはいけない、と言われたこと
①夜中に起こしてトイレに行かせる。
布団を汚されるからと敢えて夜中に子供を起こしてトイレに連れて行く保護者がいるそうですが、それでは夜尿の根本的な解決にはならないとのこと。
子供が充分な睡眠を取れないと夜間の尿量をコントロールする「抗利尿ホルモン」の分泌を妨げるので、夜中に起こすことは夜尿症には逆効果だそうです。
②失敗しても子供を叱らない。毎日の洗濯が負担ならおむつも可。
昼間のお漏らしはトイレに行くのをギリギリまで我慢した子供自身にも原因がありますが、夜尿に関しては子供に原因は無いそうです。
夜型の生活を続けて夜遅くに大量に水分を取る、などの間違った生活習慣さえしていなければ後は体の生理機能が未発達なだけなので、夜尿をしても決して子供を責めないでください、と言われました。
また頻繁に夜尿をされて保護者が洗濯を負担に感じてイライラしてしまうくらいなら夜寝るときはおむつでも構わない、とのこと。
昼間と違って「おむつのままでいるから夜尿が治らない。」というわけでは無いそうです。
1年半に及ぶ生活改善
我が子が初めて小児科に相談しに行った小学3年生当時の「がまん尿量」は130~170ccほどでしたが、徐々に貯められる量が増えていき1年半後には200~250ccは無理なく貯められるようになりました。
それとともに次第に夜尿をする回数も減ってきて、最近は一ケ月以上夜尿をしていません。
(夕方以降の水分制限はまだ続けています。)
我が家は最初からおむつを使用していたので、治療中の親のストレスは特にありませんでした。
子供はさすがに真夏の水分制限には不満を漏らしていたので小児科医に相談したところ、あまり厳密に水分制限をして夜中に熱中症になったら大変なので真夏は多少水分量を増やしても構わない、と言われました。
あとは早い時間にお風呂に入るのも効果的とのこと。
やはり入浴後はどうしても喉が渇くので、入浴を早めに済ませることで水分摂取の時間を前倒しにできます。
<まとめ>
我が家は幸いにも生活習慣の改善で夜尿を卒業できそうです。
もし生活指導だけでは改善しない場合は薬での治療やアラーム療法などで対応していくそうです。夜尿は年齢とともに自然軽快していく場合が多いそうですが、治療をすれば自然治癒よりも早く夜尿が治るというデータもあるとのこと。
慣れないお泊り行事に緊張して夜尿が復活してしまう可能性もゼロではありませんが、直前になって何も対策をしていないで後悔するより早めに対策しておいて良かったな、と思います。
<2019.5.20追記>
睡眠前に水分を取り過ぎないように指導した結果、無事に林間学校を乗り切ることができました!!
小学生にもなると子供にもプライドが出てくるのでなかなか他人には相談しづらい問題ではありますが、案外悩んでいる家庭は沢山あります。
少しでも皆さんの育児の参考になれば嬉しいです(#^.^#)
<あわせて読みたい>